坂本龍馬記念館【高知県】

坂本龍馬記念館には、幕末や龍馬に纏わる歴史的資料が多く展示・所蔵されています。

例えば、複製品として龍馬と中岡慎太郎が近江屋で暗殺された時に部屋にあった掛け軸と屏風も展示されています。

このような数多くの歴史的資料から坂本龍馬が生きた時代や彼の人となりを垣間見ることができます。

他にも期間限定の企画展示なども行われており、訪れるたびに新たな楽しさを提供してくれます。

ジョン・万次郎展示室

ジョン・万次郎展示室では幕末に土佐で生まれ、漁に出た際に嵐に遭い海を漂流、奇跡的にアメリカの捕鯨船に救助され、アメリカで数年を過ごしたジョン・万次郎の紹介を行うと共に日本の近代化や国際化の歴史をたどります。

漁に出て漂流してから10年もの間異国の地で過ごし、英語を話すことができた万次郎は、通訳や教育など様々な場面で活躍し、開国すべきか攘夷すべきかという大きな転換期を迎えた日本では大変貴重な存在でもありました。※常設展示にはジョン・万次郎展示室と常設展示室の二室があります。

展示物

「漂巽紀略」
ジョン・万次郎の体験や海外事情を記録として河田小竜が書き上げたものです。河田は万次郎を自宅に住まわせ体験談を聞いたそうです。

「北亜米利加漂流記」
漂流し異国で生活を送った万次郎の体験記は、当時の人々の興味を引き、写本も多く出回ったそうです。その内の一つと考えられているのがこの本です。

常設展示室

常設展示室には坂本龍馬が書いた手紙などをメインに龍馬の生涯などを紹介しています。

龍馬は様々な手紙を残してくれました。展示室には真物・複製含めて日本で一番多くの手紙を見ることができます。

展示物

「黒船来航絵巻 金海奇観」(複製)
ペリー来航の際、仙台藩主の命を受けて浦賀に赴いた大槻磐渓が軍船や大砲などを描き2巻の巻物にまとめたものです。

ちなみに「金海」とは「神奈川の海」という意味だそうです。

「新興輿地全図」
1853年にフランスで造られた地図を基に作成された世界地図

龍馬の継母・伊予の前嫁ぎ先である川島家にはこの地図と同じものがあった可能性が高いということです。幼き日の龍馬も見ていたのでしょうか。

「龍馬肖像写真原版」(複製)
坂本龍馬といえば、この写真というくらいよく目にする写真の原版の複製です。長崎のスタジオで撮影されたそう。

その他、武市半平太書簡や姉・乙女に宛てた「日本を今一度せんたくいたし申候」の手紙や薩長同盟締結時の裏書、新婚旅行の手紙など龍馬の手紙が数多く展示されています。

また、龍馬が高杉晋作からもらい寺田屋遭難事件の際に捨てたスミス&ウェッソンの短銃と同型の実物が展示されており、当時の空気に触れることができます。

その他の所蔵品

・せんたくの手紙(複製)
・天誅組挙兵失敗の手紙(真物)
・木戸孝允宛同盟裏書所(複製)
・ピストル スミス&ウェッソンⅡ型 32口径
・ピストル スミス&ウェッソンⅠ型 22口径
・坂本龍馬筆 下関海戦図(複製)
・新婚旅行の手紙(複製)
・兄・権平一同宛坂本龍馬書簡(真物)
・海援隊約規(真物)
・海援隊旗(複製)
・姉・乙女宛手紙(真物)
・兄・権平宛手紙(真物)
・後藤象二郎宛草案(真物)慶応3年10月
・後藤象二郎宛草案(複製)慶応3年11月
・新政府綱領八策(複製)
・陸奥宗光宛手紙(真物)
・血痕の付いた掛け軸(複製)
・血痕のついた貼交屏風(複製)
・陸奥守吉行(同刀工作)
・公文菊僊画 坂本龍馬肖像

高知へ行く際には是非立ち寄ってみてくださいね。

坂本龍馬記念館の基本情報

住所/〒781-0262
高知県高知市浦戸城山830番地

TEL/088-841-0001 FAX/088-841-0015

開館時間/9:00~17:00(最終入館16:30)

休館日/なし

観覧料/企画展開催時 700円

その他の期間 400円※高校生以下は無料 また団体割引や各種手帳の割引等金額が異なりますので詳しい金額や申請方法などは公式ホームページを確認してください。

公式ホームページ/https://ryoma-kinenkan


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