坂本龍馬の観光地・名所【京都編】

そして舞台は京都へ移ります。

京都にももちろん坂本龍馬ゆかりの地は沢山あります。京都は羨ましいくらいに様々な歴史の舞台となっていますね。毎日史跡を巡り歩き、悠久の時に想いを馳せたいものです。では京都にある龍馬ゆかりの地を巡っていきましょう。

京都霊山護国神社

京都府京都市東山区清閑寺霊山町1

京都霊山護国神社年中無休、大人300円で見学することができます。

こちらの神社は1868年に明治天皇の命で明治維新の際、国のために奔走し命を落とした幕末の志士の霊を祭るために創建されました。

こちらにある「旧霊山官修墳墓」には坂本龍馬や中岡慎太郎、木戸孝允など1043名の霊が祀られています。

1867年に近江屋で暗殺された坂本龍馬と、中岡慎太郎の墓前には二人の銅像建てられています。

霊山歴史館

京都市東山区清閑寺霊山町1

霊山護国神社の向かいにある霊山歴史館は、幕末の激動の時代を知るための資料が沢山展示されています。

坂本龍馬をはじめとする中岡慎太郎・西郷隆盛・木戸孝允・高杉晋作など倒幕派の志士たちの遺品や敵対していた幕府側の新撰組や徳川将軍・徳川慶喜、松平容保の資料も多く展示されています。

中には近江屋で坂本龍馬暗殺のときに使用されたという刀も展示されています。

寺田屋

京都市伏見区南浜町263

寺田屋京都で坂本龍馬ゆかりの地といえば、その代表格の一つは間違いなくココ、寺田屋でしょう。

龍馬が京都に来て出逢い、後に妻となったお龍が襲撃してきた伏見奉行の捕吏から、龍馬を逃がしたというのはあまりにも有名な話です。また、1862年には「寺田屋騒動」という薩摩藩の内紛が起きた場所でもあります。

ここには龍馬の写真なども展示されており、当時のものではないものの幕末の雰囲気を味わうことが出来る建物も魅力。見学料は大人400円。予約すれば宿泊することも可能です。

坂本龍馬・中岡慎太郎遭難之地

京都市中京区河原町通蛸薬師下ル塩谷町

ここはかつて醤油商・近江屋があった場所です。

近江屋は土佐藩御用達の店で、そこに匿われていた坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された地でもあります。1867年11月15日のことでした。

暗殺者には諸説ありますが、京都見廻組という説が有力です。霊山歴史館には龍馬を斬ったとされる刀があり、持ち主は、京都見廻組の桂早之助だそうです。現在は碑が建っているだけですが、龍馬最期の地です。

中岡慎太郎寓居之地碑

京都市中京区河原町四条上ル鍋屋町

龍馬の盟友で近江屋で一緒に暗殺されてしまった中岡慎太郎が脱藩後に身を寄せていた土佐藩御用達書林・菊屋の跡です。

龍馬の陰になってしまい、あまり目立つことがない中岡慎太郎ですが、龍馬の海援隊と対に成る陸援隊の隊長を務めました。

土佐藩邸跡碑

京都市中京区木屋町通蛸薬師下ル下樵木町

ここには土佐藩邸がありました。

近くに土佐稲荷がありますが、この稲荷は元々土佐藩邸内にあったもので、境内には小さいですが坂本龍馬の像が建っています。土佐藩邸は脱藩を赦免された龍馬が7日間謹慎していた場所です。

池田屋騒動之址碑

京都市中京区三条通木屋町西入中島町

池田屋騒動之址碑湯浅喜右衛門と名をかえて馬具商を営んでいた勤王の志士・古高俊太郎が、新撰組に捕縛されクーデター計画が発覚。

それを阻止するべく1864年6月5日新撰組が志士たちが集まり密談していた寺田屋を急襲。突入した新撰組は局長・近藤勇、一番隊隊長・沖田総司ら4人。

志士たちの多数は捕縛され、9人の志士が命を落としました。この時、龍馬と仲が良かった望月亀弥太も犠牲になりました。

武市瑞山先生寓居之跡碑

京都市中京区木屋町姉小路東側上大阪町

武市瑞山は土佐勤王党を結成した人物で1862年に前土佐藩主・山内容堂に従い上洛。応接役として各藩の藩士と交流しました。

翌年1863年には京都留守役となりますが吉田東洋が暗殺され、それが勤王党の仕業とされたことから党への弾圧が厳しくなりました。

1864年岡田以蔵が捕縛され土佐へ送還されると、拷問に耐えかねて次々と自白。ついに瑞山は土佐へと呼び戻され切腹させられてしまいました。

この時、更なる自白を恐れた瑞山の実弟・田内恵吉は拷問に耐えかねて服毒自殺、島村衛吉は拷問死、岡田以蔵・久松喜代馬・村田忠三郎・岡本次郎の自白した4人は斬首となり獄外の同志や協力者は無事でした。

いかがでしたか?坂本龍馬が生まれ育った高知県と幕末の動乱の舞台となり龍馬最期の地となった京都の龍馬ゆかりの地を紹介しました。

それでもこれはほんの一部です。

土佐の太平洋を見て龍馬は何を思い、未来に何を描いたのか。京都で幕府側の人間と対峙しながら何を見て何を考えていたのか。今となっては残された資料を読み解き、探ることしか私たちにはできません。

龍馬が見ていた景色とは違っているかもしれませんが、それでもそこに彼がいたのだという思いを感じながら旅をしてみるのはいかがでしょうか?


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